共振回路(きょうしんかいろ、英: resonance circuitまたは英: resonant circuit)は電気回路のうち、コイルとコンデンサ間のエネルギー移動を利用した回路である。

直列共振回路

コンデンサとコイルを直列に接続した共振回路であり、特定の共振周波数で互いの電位を打ち消し合い、外からはインピーダンス(交流における抵抗)がに見える。

並列共振回路

コンデンサとコイルを並列に接続した共振回路であり、特定の共振周波数で互いの電流を打ち消しあい、外からはインピーダンスが無限大に見える。反共振(英: antiresonance)とも呼ばれる。このとき、コンデンサの内部に電力として蓄えられたエネルギーと、コイルの内部に磁力として蓄えられたエネルギーが、系の内部で互いに移動するため外部から見た場合にエネルギーの出入りが無い。

共振回路の利用

これらの回路は受信機の選局回路(同調回路)、フィルタ回路(濾波器)などに頻用される。

また、アンテナにおいては、電磁波の波長と空中線の素子(エレメント)の長さの関係がある一定の条件を満たした場合に、エネルギーの変換効率が最大となる。この現象も共振と呼ばれる。

共振周波数を測定する機器としてディップメータがる。

脚注

関連項目

  • 振動
  • 共鳴
  • 固有振動
  • 共鳴理論
  • RLC回路、LC回路
  • 調和振動子

並列共振回路の理論│電気の神髄

直列共振回路の理論│電気の神髄

電験3種 理論 交流回路(単相) 直列共振・共振周波数 平成9年A問題020 YouTube

回路の反共振 タニシ設計

共振 快懂百科