グラディアヴェルク(ドイツ語: Gradierwerk、もしくは Leckwerk)は、塩を含んだ温泉などの塩水からミネラル塩の濃度を下げ、水を蒸発によって飛ばし塩を製造する施設である。
この施設は、壁のような木製の枠と枝(一般的にスピノサスモモ)の束からなる。この枝は、時が経つとともにミネラル塩に覆われるため5-10年毎に交換する。ミネラルは枝にとどまり、塩分が濃くなった塩水(鹹水)は下に溜まる。そして塩釜で最後の水分を飛ばして製塩する。
また、この施設周辺はミネラルを含んだ潮風と同様に健康に良いとされ、観光客が健康目的で訪問する。クアパークと呼ばれる湯治施設が併設されることがある。
一覧
主に、ドイツ、ポーランド、オーストリアに見られる。16世紀にバート・キッシンゲンで作られ、ドイツ式重商主義のもと広く建設された。
ギャラリー
- 紋章
他の塩の生産地で使用される塩の結晶を象った塩 (紋章)、職人が使う塩鉤などの紋章のように、グラディアヴェルクも紋章として取り入れられている。
出典
関連項目
- 波飛沫
- マイナスイオン
- 塩田#流下式塩田 - 日本で枝条架を使用した濃縮方法が取り入れられたのは、昭和20年代に入ってからである。




