真鶴』(まなづる)は、川上弘美の長編小説。2006年度(平成18年)刊行。

夫の失踪の理由を探る京にとりつく見えない女。不条理が織りなす世界の先は。

いる者、いない者。「存在とは何か?」をテーマに書かれた作品。独特の装丁も話題になった。平成18年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞作。

翻訳家の岸本佐知子は、「母と娘、男と女、生者と死者。2つのものの間にある暗く不気味でよくわからないものが、暗く不気味でよくわからないままありありとえぐり出されていて、何と怖くて美しい小説だろうと、読みながら震えた」と述べている。

脚注


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