ニクソンの政敵マスター・リスト(ニクソンのせいてきマスター・リスト、英語: a master list of Nixon political opponents)は、いち早く作成されたリチャード・ニクソン大統領に敵対すると考えられた20人の重要人物からなるニクソンの政敵リストを補うものとして作成されたリスト。このマスター・リストは、チャールズ・コルソンの下で編まれ、覚書としてジョン・ディーンに送られた。後にディーンは、上院ウォーターゲート特別委員会に、その時点までに更新を重ねていた政敵の「マスター・リスト」を提出した。当初のリストには「黒人議員たち (Black Congressmen)」という記載もあり、「すべての黒人議員(男女問わず)(all of the Black congressmen [and congresswomen])」が対象とされていた
反響
キャロル・チャニングは、このリストに載ったことについて、自分の最大の成果だと語った。やはりこのリストに載った、トーク番組のホストでジャーナリストのルー・ゴードンは、名が挙がったことは「名誉勲章 (badge of honor)」だと述べた。
同様に、トニー・ランドールは、この件をとても誇りに思っていたと、ランドールに言及したジャック・クラグマンの回顧録に記述がある。
作家ハンター・S・トンプソンは、エッセイ集『The Great Shark Hunt』の中で、自分の名が挙がらなかったことに落胆して、「こんな壊滅的な疎外を受けるより、執念深い税務調査の方がよほどいい (I would almost have preferred a vindictive tax audit to that kind of crippling exclusion.)」と述べた。
カール・ジェラッシの自伝『The Pill, Pigmy Chimps, and Degas' Horse』は、彼がこの政敵リストに載っていた頃に アメリカ国家科学賞をニクソン大統領から授与されたことに触れている。ジェラッシは、自分がこのリストに挙がったのは、ベトナム戦争に反対していたからであろうと述べた。
リストに挙げられた人々
上院議員
下院議員
黒人議員
その他の政治家
- ジョン・リンゼイ (John Lindsay) - ニューヨーク市長
- ユージーン・マッカーシー (Eugene McCarthy) - 元上院議員
- ジョージ・ウォーレス (George Wallace) - アラバマ州知事
諸団体
脚注
外部リンク
- Records of the Watergate Special Prosecution Force 1971 to 1977 via National Archives and Records Administration



