安倍川橋(あべかわばし)は、安倍川に架かる静岡県道208号藤枝静岡線の橋。国の登録有形文化財に登録されている。
歴史
- 1871年(明治4年)6月 - 安倍川の川越人足が廃止になることに伴い、渡し船を配置することになったが、秋冬期(10月〜2月)は川の流量が少ないため、この期間に使用するための木製の仮橋を架設した。
- 1874年(明治7年)3月24日 - 本設の木橋が完成し、「安水橋」と命名。全長509m。総工費は当時の金額で7,000円。通行料は1人につき4厘。
- 1896年(明治29年)10月 - 県に移管され、通行料が無料となる。
- 1903年(明治36年)4月 - 架け替え(木橋)。総工費は当時の金額で14,900円。
- 1923年(大正12年)7月23日 - 鉄橋(トラス橋)に架け替え。「安倍川橋」に改称。総工費は当時の金額で594,000円。
- 1968年(昭和43年)4月 - 歩道を新たに設置。
- 1990年(平成2年)3月 - 右岸側一部(2径間分)架け替え。
- 2005年(平成17年)- 土木学会により平成17年度選奨土木遺産に選出。
- 2023(令和5年)8月7日 - 国の登録有形文化財に登録された。
位置
- 右岸:静岡県静岡市駿河区手越
- 左岸:静岡県静岡市葵区弥勒二丁目
- 全長490.9m、幅7.3m
脚注
外部リンク
- 静岡県土木遺産(道路橋)「安倍川橋」(PDF)静岡県交通基盤部政策管理局建設政策課
- 文化遺産オンライン・「安倍川橋」 文化庁
- しずみち散歩 vol.2 大正生まれの安倍川橋編 静岡市建設局道路部道路計画課
- 地理院地図(電子国土Web)・「安倍川橋」 国土地理院




