苔色(こけいろ)は、苔のように落ち着いた彩度を抑えた黄緑色のこと。英名はモスグリーン(Moss Green)。
歴史
江戸時代の染色では、近い系統で柳茶色や海松色があるが、苔色そのものの名は明記されておらず、萌黄色と同色に扱われることが多い。平安文学に登場する苔や苔衣(こけのきぬ)は、この時代の僧侶や世捨人の粗末な衣服を示す。苔色が染色として明確化され、愛用されだしたのは明治〜昭和にかけてである。昭和20年代には流行色となった。
参考文献
- 長崎盛輝『日本の伝統色 その色名と色調』青幻舎 ISBN 978-4-86152-071-6
関連項目
- 日本の色の一覧
- 萌黄




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