有機ランキンサイクル(ゆうきランキンサイクル、英語: Organic Rankine Cycle)は、熱媒に水ではなく有機物を用いたランキンサイクル、蒸気タービンである。

水より蒸気圧の高い、あるいは低い液体を用いることで、より低温の温度差から運動エネルギーを取り出したり、逆に高い圧力を避けつつ高い温度(中温排熱)から運動エネルギーを取り出すことが出来る。地熱、廃熱回収、バイオマス、太陽熱などが熱源として考えられる。

実用例として、70 ℃から120 ℃の源泉を50 ℃ほどに下げて供給しつつエネルギーを得るバイナリーサイクルが実用化されている。

中温排熱としては、工場の排熱を利用する方法が提案されていて、2MPa、300 - 450 ℃、500 kW以下の排熱においては水蒸気ランキンサイクルよりもエネルギー回収率が高いとされる。

脚注

関連項目

  • 蒸気タービン
  • カリウム蒸気タービン
  • 水銀蒸気タービン

ヤンマーエネシステム、温泉排熱を利用した小型ORC発電機を開発 環境ビジネスオンライン

Organic Rankine Cycle (ORC) Alfa Laval

三菱重工 有機ランキンサイクル(ORC)技術

中・大型バイナリー発電システム 第一実業株式会社

ランキンサイクルとはなにか? 排熱エネルギーを回収して動力・電力に変換する[内燃機関超基礎講座] | MotorFanTECH.[モーター