涙腺神経(るいせんしんけい)は三叉神経第1枝である眼神経の枝の一つ。眼神経の3本の枝のうち最も小さな神経である。

時に滑車神経より神経線維を受けるが、おそらく眼神経から滑車神経に向かっていた枝である。

硬膜を超え、上眼窩裂を通り眼窩に入る。眼窩の中で、涙腺動脈と共に外直筋上縁を走行し、上顎神経の枝である頬骨神経と交わる。涙腺にはいり、数個の繊維がわかれ、涙腺と結膜の知覚を司る。その後、眼窩隔膜を貫通し、上眼瞼の皮膚で神経は終わり、顔面神経の神経繊維と連結する。

涙腺神経は存在しないことがある。この場合、上顎神経の枝である頬骨側頭神経がその役割を果たす。時に頬骨側頭神経が存在しない場合、涙腺神経が延長し、その役割を担当する。

機能

涙腺、結膜、上眼瞼側方の知覚を司る。頬骨神経は皮膚と粘膜の知覚を担当し、翼口蓋神経節からの副交感性節前線維を涙腺神経に運ぶ。この繊維は涙腺を支配する。

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外部リンク

  • Anatomy photo:29:16-0102 at the SUNY Downstate Medical Center - "Orbits and Eye: The Lacrimal Gland"
  • Atlas image: n2a4p2 at the University of Michigan Health System - "Branches of Trigeminal Nerve, Lateral View"
  • MedEd at Loyola GrossAnatomy/h_n/cn/cn1/cnb1.htm
  • cranialnerves at The Anatomy Lesson by Wesley Norman (Georgetown University) (VII)

この記事にはパブリックドメインであるグレイ解剖学第20版(1918年)887ページ本文が含まれています。


Visual Anatomy 視覚解剖学

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慶應義塾大学医学部形成外科 顔面神経麻痺 治療専門班

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