ベニゴウカン属 Calliandraは、マメ科(旧ネムノキ亜科)の熱帯性常緑低木または草本。
特徴
ゴウカン(合歓)の名の通り、花冠が目立たず、雄しべが長く伸びてネムノキに似た球状の頭状花序の花を咲かせる。花の形から英名にpowder puff(化粧パフ)が含まれることが多い。花色は種により赤、桃、白など。葉は2回偶数羽状複葉が互生する。
分布、利用
米国南西部~中南米の熱帯~亜熱帯地域が原産。公園や庭園花木として植栽される。
下位分類群
ベニゴウカン属の種として、POWOでは150種が挙げられている。日本国内の温室や亜熱帯域で植栽される主な種を示す。
- C. brevipes トキワネム
※ POWOではC. selloiのシノニムとされる
- C. eriophylla ベニゴウカン
※ C. eriophyllaの花は桃色であるとし、ベニゴウカンの学名をC. californicaとする見解もある
- C. emarginata ヒメベニゴウカン(カリアンドラ・エマルギナ)
※ 学名をC. tergemina var. emarginataとする見解もある
- C. haematocephala オオベニゴウカン
※ 白花園芸品種あり(オオシロゴウカン)
- C. surinamensis スリナムゴウカン
ギャラリー
脚注
参考文献
- 大川智史; 林将之「オオベニゴウカン」『ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄~八重山の亜熱帯植物図鑑』文一総合出版、東京都新宿区、2016年。ISBN 9784829984024。
- 日本インドア・グリーン協会「ベニゴウカン属」『熱帯植物図鑑』誠文堂新光社、東京都文京区、2020年。ISBN 9784416918852。
- 沖田原耕作『おきなわの園芸図鑑 園芸植物とその名前』新星出版、那覇市、2021年。ISBN 9784909366832。
- 林将之; 名嘉初美「オオベニゴウカン」『沖縄の身近な植物図鑑』ボーダーインク、2022年。ISBN 9784899824350。
外部リンク
- トキワネム 常磐合歓、ベニゴウカン属 三河の植物観察
- オオベニゴウカン 大紅合歓、ベニゴウカン属 三河の植物観察
- ベニゴウカン 草木図譜
- スリナムゴウカン GKZ植物事典
- カリアンドラ・エマルギナータ GKZ植物事典
- オオベニゴウカン GKZ植物事典
- カリアンドラ・スリナメンシス 世界の植物 -植物名の由来- 高橋俊一
- 大ベニゴウカンの白花が開花 宇部市 ときわミュージアム緑と花と彫刻の博物館 2015-02-05



